交通事故の死亡事故・後遺障害被害者の質問に回答
交通事故弁護士相談Q&A|みらい総合法律事務所

交通事故専門の弁護士の選び方

2014年04月21日

58歳の父が、自動車事故で右脚の膝から下を失いました。

県道で、対向車との衝突事故でした。

初めての経験で、わからないことばかり。知人から弁護士さんを紹介されて相談しました。

父の後遺症等級は4級と認定され、相手方に慰謝料など損害賠償請求をしたのですが、金額等に不服のため相談をしたところ、弁護士さんから消極的な意見がありました。新たな弁護士さんを探したいのですが、交通事故に強い弁護士さんの選び方を教えてください。

弁護士からの回答

交通事故はとても深い業務分野であり、弁護士であればだれでもできるという分野ではありません。

交通事故については、「民事交通事故訴訟 損害賠償算定基準(通称、「赤い本」)」に基づいて業務を行っていきますが、赤い本をみれば誰でも処理できるものでもありません。

例えば、交通事故により後遺症が残った際には、自賠責後遺障害等級の認定を受けることになります。

認定された後遺障害等級が正しいかどうかは弁護士が判断することになりますが、その判断のためには、ある程度の医学的知識や自賠責の後遺障害等級の認定システムを把握していることが必要になります。

これは交通事故を専門としていないとなかなか困難です。

また、損害賠償額の算定、落としどころを見極めるためには、膨大な判例の知識、経験が必要となってきます。

交通事故の賠償額も多額に上ることもありますが、このようなときは少しの判断ミスで認められる賠償額に大きな差がでてきます。

過去には、第一審で別の弁護士に依頼していた人から、控訴審について依頼をうけ、本来主張立証すべきことを主張立証しておらず、控訴審にて行った結果、賠償額が一審よりも増額した等のケースもあります。

それでは、交通事故専門の弁護士はどのように探したらよいでしょうか。

公共機関の相談、知り合いの相談、飛び込みでは、なかなかいい弁護士にはあたらないと思います。

交通事故専門の弁護士を探すときのポイントは以下があるかと思います。

①交通事故専門のホームページ作っている。

もっとも、お金かければホームページは作ることができますので、ホームページの中で、
・交通事故についての知識を出している。
・多くの実績が出ている。
・自分と似たような事例についての実績が出ている。
ということがポイントになるかと思います。

②書籍を出版している。

一般向けのビジネス書籍ではなく、裁判官や弁護士などの専門家向けの交通事故の書籍を出版している事務所。

③テレビのニュースにおいて交通事故に関して、コメントを求められている。

テレビのニュースにおいては、その道の権威のある人でないとこでないと求められることはありませんので、テレビのニュースにおいて交通事故に関して、コメントを求められていることは、交通事故について知識があることの裏付けになると思います。

なお、テレビに出ているかどうかは、ホームページを確認して頂ければわかります。

また、バラエティ番組に出演していることはあまり参考になりません。

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