交通事故の死亡事故・後遺障害被害者の質問に回答
交通事故弁護士相談Q&A|みらい総合法律事務所

19歳娘の交通死亡事故

2014年12月15日

19歳の娘が交通事故で亡くなりました。

自転車で帰宅中に交差点で車に巻き込まれ、少し引きずられました。

相手の運転手は酒気帯び運転で、警察の人から説明を受けたのですが、法律は難しいです。

それでも、亡くなった娘のために少しでもできることをしたいと思い、今後、裁判も考えているので「道路交通法」や交通事故に関する法律を知りたいと思っています。何を、どこから調べればいいでしょうか?

また、裁判は素人が対応できるものでしょうか?

やはり、弁護士の先生にお願いしたほうがいいでしょうか?

弁護士からの回答

交通事故に関する裁判には、加害者の刑事罰を決める刑事裁判と、加害者に損害賠償を請求していく民事裁判の二つの手続きがあります。

刑事裁判については、検察官が主体となって加害者を起訴していくことになりますが、この手続きにもご遺族の方が参加して、加害者に質問をしたり、加害者の処罰に関する意見を述べたりすることができます。

この手続きへの参加に当たっては、検察官から説明を受けることができますが、弁護士の助けなしに参加していく場合には、ご遺族の方ご自身におかれても、加害者を処罰するための自動車運転死傷処罰法についての知識のみならず、刑事訴訟法等の裁判の手続法についても理解しておく必要があります。

また、民事裁判については、検察官のいる刑事裁判とは異なり、一から十まで被害者側が自ら主体となって進めていく必要があります。
そのため、民事裁判では、被害者側において、今回の事故に関する事情を法律的に構成して理路整然と主張していくことが必要となります。

その際は、加害者に対する損害賠償請求権を基礎づける民法等の規定について十分理解するだけでなく、これまでの裁判例において、損害額がどのように算定されているか、慰謝料の相場はどの程度となっているか、事故の過失割合はどのように判断されているかといったことについても十分に理解しておく必要があります。

例えば、加害者が酒気帯び運転であることは慰謝料の増額事由となりますが、このような事実を、法律的に構成して裁判所に分かるように主張していくことが必要になるわけです。

このように裁判をうまく進めるためには、必要十分な法律の専門的知識と、裁判手続きについての理解が必要であり、専門家の助けなしに訴訟を行うことは困難であることが一般的です。裁判は、一般の方にはなじみのない手続きかと存じますので、まずは一度弁護士にご相談されることをおすすめします。

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