交通事故の死亡事故・後遺障害被害者の質問に回答
交通事故弁護士相談Q&A|みらい総合法律事務所

13歳娘の交通事故の時効について(高次脳機能障害5級)

2020年05月02日

静岡県浜松市の市道で、娘(13)が下校中にスピードオーバーの自動車にひかれました。

頭を打ち、急性硬膜外血腫により初めは意識不明でしたが、その後回復しました。

しかし、高次脳機能障害5級の認定を受け、症状固定しています。

ところで、交通事故の損害賠償請求には時効があると聞き、不安を感じています。

というのも、事故は2年半前のことなのですが、未だに相手からの謝罪はなく、保険会社の提示する賠償金額も不服で、示談していないのです。

時効の期間などについて教えてください。

弁護士からの回答

まず,交通事故の損害賠償請求の時効は,誰に対する請求かによって異なります。

①自賠責保険に対する被害者請求の時効
平成22年4月1日以降に発生した交通事故については,傷害・死亡の場合は事故日から3年,後遺障害がある場合は症状固定日から3年で時効になります。

②加害者に対する損害賠償請求の時効
加害者に対する損害賠償請求の時効は、「損害及び加害者を知った時」(民法724条)から物損については3年、人身損害部分については5年です。あるいは、損害及び加害者がわからなかったとしても、事故日から20年を経過すれば時効により消滅します。

後遺障害がある場合には、症状固定した時点で初めて後遺障害を含む損害について知ったことになるので、人身損害の時効は症状固定日から5年となります。

なお,時効をリセットさせるには,加害者側から債務を承認する書面を書かせる,賠償金を一部支払わせる,裁判を起こす,などの方法があります。また,内容証明郵便(催告)によって6ヶ月延長させることはできますが, この場合には,6ヶ月以内に訴裁判を起こさなければなりません。

時効の管理には十分お気を付け下さい。

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